Quantcast
Channel: ◆◆うさうさ会計士の昨日よりちょっとよくなるブログ◆◆
Viewing all articles
Browse latest Browse all 21

バブちゃんの遺留

$
0
0

「ねえねえマルルさん。今日はバブちゃんについて提案がほしいのよ。」


「うーん、そういわれても・・・。」


このやりとり、もうすでに5回目。



バブちゃんが家にやってきて1か月。


「お名前は?」


「バブリーです。」



バ、バブリー。


名前からして、何かをやらかしてくれそう。


前のメイドさんがリタイアしたので、新しくやってきたバブちゃん。



初日は大家さんも見張っていたし、しっかり四隅まで


掃除してたけど、最近はそーでもない。



私は自分も掃除好きじゃないし、あんまし気にならなくて。



まー休み休みやってくれれば、と思っていたら


本当にベランダに座って休んでた。しかも足には私のサンダル。



「あーこれ。寒いので使ってました、テヘ。」


このちゃっかり感。しかも脱がない。


「おなかすいたので、りんご食べます。ナイフ借りてます。」


水だけでチッチッとナイフをすすいでるし。



でも綺麗好きのインド人大家さんは、イージーゴーイングな


バブちゃんと合わない様子。



「バブちゃん、ちゃんと掃除してる?」


「あの子、ちょっとおしゃべりすぎじゃない?」


「前の人の方が良かったと思わない?」



うーん、そこまでバブちゃんも悪くないけど・・・



何度も聞かれるうちに、どうやら大家さんは


自分だけがバブちゃんに文句をつけて追い出すような


心の狭い悪者になりたくないのでは?と気がついた。



特に中学生の娘さんは、


「バブちゃんに別に悪いところないやん」と声高に主張して


いるようで、バブちゃんの力量はさておき


自分とそっくりな子がいるもんだ~、と懐かしくなった。



結局、バブちゃんはもう1か月様子見ということに。


ほっ。ちょっと安心。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 21

Trending Articles